お待たせしました。
坂本文郎氏による2023年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅱ:ポロネーズとアリア~吹奏楽のために~の楽曲分析です。
この曲は課題曲として取り上げやすいのではないでしょうか。時間も4分半弱。和声も素直なものが多く、響きも作りやすいのではないかと思います。
曲は「ポロネーズ」部分と「アリア」部分の他に、「前奏部分」「Pomposo(華麗に)」「Tempestoso(嵐のように)」最後の「Con brio(生き生きと)」の部分があり、大きくは3つの部分に分かれていると考えてください。
ポロネーズ部分は基本的に1拍目に強拍が来ると考え、例外の部分とポロネーズらしい部分をしっかり把握して演奏してください。
和音は比較的素直で響きも取りやすいと思いますが、ユニゾン・2声・3声・4声が散りばめられており、バランスの取り方が問題になっている箇所が多いと思います。
ユニゾンが強いと感じられたら、人数を削って少しでも音程のリスクを回避してください。
特にTempestoso(嵐のように)部分に関しては和音も最も複雑になり、ユニゾンから4声までありますので、響き作りに気を付けてください。ここで複雑な和声の響きを作らないと、ただ力任せの乱暴な音楽になってしまいます。
練習番号LからのTempestosoは高音域と低音域がそれぞれ半音で進行しており、その間に挟まる和音は、減5度や増4度という響きにくい音程が連続していますので注意が必要です。
次回からは和音の構造を中心に分析を進めていきます。
お楽しみに!
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