お待たせしました。
昨年に続き坂本文郎先生の2021年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅱ.龍潭譚の分析・解説です。
次回からは練習番号毎に分析・解説を行っていきますのでお楽しみに!!
分析を行い最初に感じたことを記載致します。
この曲は、指揮者の役割が大変重くなると考えられます。
課題曲Ⅲ.僕らのインベンションのような指揮テクニック的な難しさではありません。
しかし曲の緊張感を持続させるような指揮ができるかどうか、ある意味ではテクニック的な問題よりはるかに難易度が高いと思います。
最初に2点、特に注意する部分を挙げます。
ポイント1
完全4度、完全5度に対しての認識が必要です。
4度も5度も同じ考え方で良いと思います。下の音がFで上がCなら完全5度、その逆なら完全4度です。複雑な和音が多いのですが、その響きをどのように練習していけば良いのかという問題です。
例えば冒頭の和音は、構成音がF,G,C,Desの4音です。
この場合、まずはCとF、CとGが完全音程になっていることに注目します。
それぞれでバランスを取り響きを作り、その上でVibraphoneのDes音を混ぜるのです。
曲全体にわたって、この考え方で和声を整えた方が良いと思います。
ポイント2
パーカッションの音色作りが大変です。
指揮者がどんな音色が良いか一つ一つ判断する必要があります。
音色に対する十分なこだわりを持って練習を続けてください。
Percの信頼できるコーチがいるなど、音色にこだわれる環境があるかどうかも大切な要因だと思います。
分析・解説の中で注意した方が良い箇所については記載をしていきますが、具体的な練習方法等については直接ご指導する事も可能です。
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